ペンタックスレンズ研究会

ペンタックスレンズ他光学特性データを示します。

(93)SMC PENTAX-M 1:4 200mmの特許について

SMC PENTAX-M 1:4 200mmの特許について SMC PENTAX-M 1:4 200mmはMシリーズが発売されたときのコンパクト望遠レンズとして発売された レンズの内の1本である。一世代前のSMC PENTAX 200mmF4.0より大分短いレンズで手持ちしやすい望遠レンズ であった。この…

(92)SMC PENTAX FA 31mmF1.8Limitedの特許データについて

SMC PENTAX FA 31mmF1.8Limitedの特許データについて ペンタックス伝統の既成の焦点距離に拘らない焦点距離のレンズの1つであり、 AFレンズでありながら質感にも重きをおいた設計で知られるLimitedシリーズ第3段のレンズである。当初の3本のLimitedシリ…

(91)Canon New FD300mmF2.8Lの特許データについて

Canon New FD300mmF2.8Lの特許データについて このレンズは前シリーズのFD300mmF2.8SSCのフルモデルチェンジとして新設計されたもので、1981年4月に発売された。本レンズの特許は、キヤノンの藤林和夫氏と北岸望氏設計の特開昭56-159613(特許は成立せず1980…

(90)SMC PENTAX-6X7 1:5.6 500mmの特許について

SMC PENTAX-6X7 1:5.6 500mmの特許について このレンズは1978年12月に発売されたSMC PENTAX-6X7シリーズレンズとSMC TAKUMAR/6X7シリーズからレンズが一新された内の1本として登場した300mmを超える望遠レンズとして初の内爪バヨネットマウントのレンズであ…

(89)Super-TAKUMAR/6X7 1:2.8/150 & Super-Multi-Coated TAKUMAR/6X7 1:2.8/150の特許について

Super-TAKUMAR/6X7 1:2.8/150 & Super-Multi-Coated TAKUMAR/6X7 1:2.8/150の特許について 今回紹介するペンタックス6X7シリーズ用の第1世代のラインナップの内の1本である4群4枚構成の中望遠レンズであるSuper-TAKUMAR/6X7 1:2.8/150 & Super-Multi-Coated …

(88)Ultra-Achromatic TAKUMAR 1:5.6/300の特許について

Ultra-Achromatic TAKUMAR 1:5.6/300の特許について このレンズは1968年から1975年の間に販売されていた特殊なレンズである。このレンズの特許は旭光学工業の風巻友一氏と松本 徹氏による特公昭43-3417=特許0522658(1964年出願)の実施例3と推定されるもの…

(87)PETRI 28mmF3.5の特許について

PETRI 28mmF3.5の特許について 本ブログの(28)でマスターレンズがトリプレット型のレトロフォーカス型広角レンズを紹介しているが、この3枚玉を5枚玉にする特許を見つけたものが今回紹介するペトリの28mmF3.5広角レンズである。このレンズはペトリカメラの…

(86)旭光学工業のUS3451745の特許について

旭光学工業のUS3451745の特許について今回はこの特許を取り上げます。この特許であるUS3451745=特公昭42-25212(特許0518412)であり、発明者は風巻友一氏である。この特許は35mm一眼レフ用の標準レンズとして初めてF1.2の明るさを実現した6群7枚構成の特許…

(85)SMC PENTAX 1:2.8 30mmの特許について

SMC PENTAX 1:2.8 30mmの特許について ペンタックスの他社にはない焦点距離の単焦点レンズの内の1本であるこのSMC PENTAX 1:2.8 30mmであるが、1976年に発売された。このレンズは、旭光学工業の高橋泰夫氏が設計した特公昭50-139733(1974年出願)の実施例2…

(84)smc PENTAX-M 1:2.8 28mmの特許について

smc PENTAX-M 1:2.8 28mmの特許について このレンズは、旭光学工業の窪田敏文氏が設計した特公昭53-16627(1976年出願)の実施例3が相当すると推定される。本特許は実施例が3例あるが、カタログのレンズ構成図と一番近いものがこの実施例3であった。本特許…

(83)smc PENTAX-M 1:2.8 120mmの特許データについて

smc PENTAX-M 1:2.8 120mmの特許データについて 本レンズは旭光学伝統の他社にはない35mm判用レンズの焦点距離の1つである120mmレンズの最後のレンズとなる。Mシリーズの後のAシリーズでは廃止されている焦点距離となる。初代のSuper-Multi-Coated TAKUMAR …

(82)smc PENTAX-M 1:3.5 150mmの特許について

smc PENTAX-M 1:3.5 150mmの特許について ペンタックスのレンズは、スクリューマウント時代から他社にはない焦点距離のレンズが何本か存在していた。150mmの望遠レンズは(32)ですでにTAKUMARレンズバージョンは紹介しました。Mシリーズにおいてもこの150mm…

(81)smc PENTAX-M 1:3.5 135mmの特許について

smc PENTAX-M 1:3.5 135mmの特許について このレンズの特許は特公昭55-9685(1976年出願)=US4134645で、旭光学工業の杉山孝浩氏、窪田敏文氏、安達滝介氏の3名による設計である。この特許には実施例が3例記載されており、実施例1がSMC PENTAX-M 1:2.8 120mm…

(80)SMC PENTAX 1:3.5/15とSMC TAKUMAR 1:3.5/15の特許について

SMC PENTAX 1:3.5/15の特許について このレンズについては色々なところに話が出ているので、少し記しておこうかと思います。 公式な話がないことがほぼその色々な話が出ていることが要因だと思いますが、1970年代初頭にドイツ・カールツアイス社は日本メーカ…

(79)Dallmeyer Setac 1:1.5 f=5cmの特許について

Dallmeyer Setac 1:1.5 f=5cmの特許について かつて英国はChance社という光学ガラス製造メーカーやRoss社という老舗のカメラメーカーが存在していた光学技術が発展していた国であった。21世紀では天体望遠鏡の反射鏡を製造するメーカーが残っているくらいで…

(78)SMC PENTAX SHIFT 1:3.5/28 & smc PENTAX SHIFT 1:3.5 28mmの特許データについて

SMC PENTAX SHIFT 1:3.5/28 & smc PENTAX SHIFT 1:3.5 28mmの特許データについて このレンズは某サイトには1975年発売と書いてあるが、1975年の取扱説明書には掲載されていないレンズであり、Mシリーズが出たときの特殊レンズの1本であり、正確には私もわか…

(77)SMC PENTAX-M 1:1.7 50mmの特許について

SMC PENTAX-M 1:1.7 50mmの特許について ペンタックスMシリーズが出た時に小型軽量ボディと共に交換レンズ群もMシリーズとして1977年から順次Kシリーズの大型レンズが小型化設計レンズへと変更された。歴代の標準レンズの特許はスクリューマウント時代には実…

(76)W-NIKKOR 1:1.8 f=3.5cmの特許について

W-NIKKOR 1:1.8 f=3.5cmの特許について このレンズはライカマウント用として日本光学工業(当時)1957年発売された変形ガウスタイプの5群7枚構成の光学レンズである。このレンズの特許は日本光学工業の東 秀夫氏の特公昭37-13039(1956年出願1962年公告,日本…

(75)FUJINON 1:2 f=3.5cmの特許データについて

FUJINON 1:2 f=3.5cmの特許データについて かつて富士写真フィルム(現・富士フィルム)はライカL39マウントのレンズを供給していた。日本最初のコンピュータを開発したのも富士写真フィルムであり、これはレンズ設計には膨大な計算が必要なためである。今回…

(74)smc PENTAX F 50mmF2.8MACROの特許について

smc PENTAX F 50mmF2.8MACROの特許について このレンズはオートフォーカス一眼レフ用Fシリーズレンズのマクロレンズの1本として登場したものである。のちにFAシリーズとなり設計変更される。光学系は7群8枚構成の標準50mmF2.8マクロである。設計は旭光学工業…

(73)HD PENTAX-DA 70mmF2.4Limitedレンズの特許について

HD PENTAX-DA 70mmF2.4Limitedレンズの特許について このレンズは現行品APS-Cサイズ一眼レフ用であり、Limitedシリーズの内の1本である。特許はペンタックス株式会社(当時)の小織雅和氏設計の特開2007-264172(2006年出願)実施例3と推定される。 正のパワ…

ASAHI PENTAX 6X7シリーズの簡単な歴史

アサヒペンタックス220からPENTAX67IIまでの簡単な歴史を1枚にまとめてみました。 The history of PENTAX6X7 series ペンタックス220として開発されたボディは、1960年代はじめの頃に旭光学工業の菅野久成氏により設計された。氏がいなかったら、この35…

(72)SMC PENTAX F★300mmF4.5ED[IF] & SMC PENTAX FA★300mmF4.5ED[IF]の特許について

SMC PENTAX F★300mmF4.5ED[IF] & SMC PENTAX FA★300mmF4.5ED[IF]の特許について ペンタックスの最初のオートフォーカス一眼レフシリーズ用に開発された交換レンズがFシリーズになります。その中の高級レンズはF★シリーズとしてラインナップされて、アイボリ…

(71)SMC PENTAX 1:1.4 20mm Prototypeレンズの特許について

SMC PENTAX 1:1.4 20mm Prototypeレンズの特許について 特許は出ているのがわかっていたのですが、調べたら試作レンズとしてPhotokina 1976で発表されているとは思わなかったレンズが、このSMC PENTAX 1:1.4 20mm Prototypeです。このレンズの特許は旭光学工…

(70)SMC PENTAX-M 1:1.4 35mm(未発売)の特許について

SMC PENTAX-M 1:1.4 35mm(未発売)の特許について SMC PENTAX-M 1:1.4 35mmはカタログにも掲載され発売日を心待ちにしていた直前に急遽発売中止になった幻のSMC PENTAX-M 1:1.4 35mm大口径広角レンズでした。 このレンズの特許は旭光学工業の高橋康夫氏の特…

(69)SMC PENTAX 1:3.5 18mm(smc pentax 1:3.5 18mm)のレンズ特許データについて

SMC PENTAX 1:3.5 18mmの特許データについて SMC PENTAX 1:3.5 18mmはタクマーレンズ時代には存在しない焦点距離のレンズである。しかも小型化されたMレンズ時代とはコンセプトも異なるため、1975年に登場したKシリーズ用レンズの1本であり、非常に製造本数…

(68)SMC PENTAX-M★67 800mmF6.7ED[IF]の特許について

SMC PENTAX-M★67 800mmF6.7ED[IF]の特許について 1989年に発売された本レンズはペンタックス67用の超望遠レンズとして登場したM★レンズの1本で、ホワイトクリーム鏡筒の高級レンズである。本特許は特公昭59-88715(1982年出願)の実施例1であると推定される…

(67)PENTAX 100SD-UF astronomical telescopeについて

PENTAX 100SD-UF astronomical telescopeについて この鏡筒はツチノコ2代目で、レンズ設計が一新された。第1レンズが凸レンズの通常の屈折式天体望遠鏡形式になった。初代ツチノコは高橋製作所のフローライトと同じように第2レンズが凸レンズだったのです。2…

(66)PENTAX 100ED-UF astronomical telescopeについて

PENTAX 100ED-UF astronomical telescopeについて PENTAXは双眼鏡、スポッティングスコープは現行品であるが、かつては天体望遠鏡メーカーでもあった。1980年代になると天体写真用に写真特性と眼視特性を併せ持った天体望遠鏡が各メーカから投入された。旭光…

(65)smc PENTAX-M 1:2.8 35mmの特許データについて

smc PENTAX-M 1:2.8 35mmの特許データについて このレンズは1978年位にヨドバシカメラ新宿東口店で新品購入したレンズである。現在も時々持ち出して使っている思い出深いレンズである。当時40%OFFで新品が買えたのであった。このレンズは6群6枚の貼り合わせ…