ペンタックスレンズ研究会

ペンタックスレンズ他光学特性データを示します。

(108)SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の特許について

SMC PENTAX DA-50mmF1.8の特許について

 

本レンズは2012年発売のAPS-Cサイズ用中望遠レンズで2023年現在現行品のレンズである。本レンズは円形絞りを採用した中望遠レンズで、本レンズの特許は、リコーイメージングの加藤浩司氏設計の特開2014-26184(2012年出願)と推定される。本特許には実施例が7例記載されている。その中でカタログ記載のレンズ構成図に一番近い実施例は、絞りの位置と4群目のレンズの形状から実施例2と判断しましたので、今回この実施例2を本レンズデータとした結果を示します。

SMC Pentax-DA 50mm F1.8のレンズ構成図

本レンズは、第1レンズがメニスカス凸レンズ、第2レンズがメニスカス凸レンズ、第3レンズがメニスカス凹レンズからなり、ここまでが前群となり、絞りを介して、第4レンズのメニスカス凹レンズと第5レンズのメニスカス凸レンズが貼り合わせとなり、負のパワーを有する第4群を構成している。第6レンズはメニスカス凸レンズからなる5群6枚構成のガウス型中望遠レンズとなっている。ガラスは5種の高屈折率ガラスが使われている。

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の収差図(縦)

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の収差図(横)

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の非点収差図

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の倍率の色収差図(Lateral Color)

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の2nd. Spectra(波長毎のピント位置)

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8のスポットダイヤグラム

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の波長毎のスポットダイヤグラム

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の波長毎のスポット径の像高による変化

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の幾何光学的MTF(7.5/15/30LPM)

SMC PENTAX-DA 50mmF1.8の幾何光学的MTF(10/20/40LPM)