ペンタックスレンズ研究会

ペンタックスレンズ他光学特性データを示します。

(109)Canon Serenar 50mm F1.8 Iの特許について

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの特許について

 

本レンズはキヤノンカメラ(株)がライカLマウントカメラを出していた時代の標準レンズの内の1本で、1951年(昭和26年)11月に発売されたレンズである。本レンズの特許は同社の当時の光学設計を多く担当してきた伊藤 宏氏の特許出願公告昭28-6685(出願1950年)である「ガウス型対物鏡玉の改良」と推定される。

 

Canon Serenar 50mm F1.8 Iのレンズ構成図

本レンズは第1レンズがメニスカス凸レンズ、第2レンズが両凸レンズと第3レンズが両凹レンズからなる貼り合わせレンズとなる負のパワーを有する第2群を形成している。絞りを介して、第4レンズの両凹レンズと第5レンズの両凸レンズからなる貼り合わせレンズとなる正のパワーを有する第3群を形成し、第6レンズは両凸レンズからなる4群6枚構成のレンズとなっている。再度パワー配置を書くと、+(+-)|(-+)+となっている。貼り合わせ部分を1枚のレンズとすると、+(-)|(+)+となっている。

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの収差図(横)

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの収差図(縦)

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの非点収差図

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの倍率色収差図(Lateral Color)

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの波長によるピント面の違い

Canon Serenar 50mm F1.8 Iのスポットダイヤグラム

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの波長毎のスポットダイヤグラム

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの波長毎のスポット径の像高変化

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの幾何光学的MTF(7.5/15/30LPM)

Canon Serenar 50mm F1.8 Iの幾何光学的MTF(10/20/40LPM)