smc PENTAX-M 1:3.5 28mmの特許について
このレンズはペンタックスMシリーズレンズの1本で、旭光学工業の杉山孝浩氏設計の特公昭50-130438(1974年出願)の28mmF3.5の実施例2ではないかと推定される。実施例1は28mmF2.8の設計であるが製品化はされていないようで、SMC PENTAX-M 1:2.8 28mmは違う設計である。このレンズは6群6枚構成のレトロフォーカス型広角レンズの特許である。このレンズは、第1レンズが正の凸レンズで、第2レンズが負のメニスカス凹レンズで構成され、合成焦点距離-28.42mmである。このような形式は第1世代のレトロフォーカス型広角レンズと言われている。第3レンズが光路長が長い正の凸レンズであり、絞りを介して、第4レンズは負の凹レンズで、第5レンズはメニスカス凸レンズで、第6レンズはメニスカス凸レンズである。第3レンズから第6レンズまでがマスタレンズであり、このマスタレンズの合成焦点距離は+23.49mmとなっている。