KONICA HEXANON 135mm F3.5の特許データについて
このレンズは1960年に小西六写真工業が最初に出した35mm一眼レフのKONICA FSシリーズ用の交換レンズの内の1本である。
本レンズの設計は風巻友一氏と近藤文雄氏による設計の特公昭30-9472(出願1954年)=特許222948であると推定される。この特許の出願人(特許権利者)は小西六写真工業ではなく発明者のご両人となっている。風巻氏は後に旭光学工業へ、近藤氏は後に東京光学へと転職される。ご両人共に、小西六写真工業が設立した東京工芸大で光学系の教員をされていた時代があり、おそらくこの時代には望遠レンズの論文を投稿しており、その流れの一部の成果がこのレンズではないかと想像される。
本レンズの第1レンズはメニスカス凸レンズからなり、第2レンズもメニスカス凸レンズからなり、第3レンズはメニスカス凹レンズから前群が構成され、絞りを介して後群の第4レンズはメニスカス凸レンズで構成される4群4枚構成の望遠レンズである。
改めてパワー配置を書くと、++-|-となっている。