FISH-EYE TAKUMAR 1:4/17(1967年発売)の特許について
アサヒペンタックスの最初の対角魚眼レンズは、3群4枚構成のFish-eye-Takumar 1:11/18(1962年発売)という今でいうパンケーキレンズの元祖のような形状をしている対角魚眼レンズでした。このレンズの特許は残念ながら見つかっていない。
そこで、同社の特許がある対角魚眼レンズとしては、タイトルのレンズである特許公報昭45-4400(出願1966年)=US3515462(出願1967年)の風巻友一氏と高橋泰夫氏共同設計のものであると推定される。高橋泰夫氏は旭光学で風巻氏の最初の部下になった方ということがこの特許からも伺える。
本レンズは、フィルタ内蔵に現物はなっているので、フィルタ付きの実施例の方で計算している。実はフィルタを除くとこのレンズは10枚7群構成なのであるが、カタログ等には11枚7群構成となっているので、フィルタも含む光学系で枚数を表記していることがわかった。理由は必ず内蔵フィルタを通して使われるからである。通常はL39(UV)に設定使用するレンズである。のちにこのレンズもSuper-Multi-Coated FISH-EYE TAKUMAR 1:4/17(1971年発売)と多層膜コーティング変更を経て、そのままKマウント化まで継続生産販売されて、最終がSMC PENTAX FISHEYE 1:4/17(1975年発売)となる。その際にフードが追加されている。したがって、Kマウントのレンスは外観が異っている。
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