ペンタックスレンズ研究会

ペンタックスレンズ他光学特性データを示します。

(2)旭光学工業社製SMC PENTAX A*1:1.8/135[IF]の特許データについて

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]の特許データについて(2023.09.06修正版)

Optalix/LTを使った特許公開公報の実施例を参考になるべく実際のレンスに近いように設計データを調整して計算させています。今回は一度も入手したことがないレンズですが、計算してみました。中古市場でも球数が少なく高価なレンズと今でもなっています。デジタル時代ではもうすでに古い設計で、決してシャープなレンズではありません。IF式のピント調整機構がついているので、無限大と最短時(1.2m)の構成を示し、それぞれの収差を示しています。6群7枚構成の★レンズであるがいわゆるEDレンズは使われていない。ガラスは6種使用されていて、5群・6群共に同一ガラス種である。ガラス材は恐らくオハラと光ガラスのものが使用されたようです。蛇足ですが、オハラは今ではCanonグループの一員の会社となっていて、同様に光ガラスはニコングループの会社になっている。日本のレンズはショット、オハラ、HOYAのガラスを使っているところが多く、当時ミノルタニコンは自社では光学ガラスも製造していた。旭光学は自社では光学ガラスの製造は行っていないが、研磨以降は自社もしくは協力工場で製造し、ハイブリット非球面は自社で作っている。

さて、本題に話を移そう。このレンズは旭光学工業(当時)の新井保則氏が設計したUS4447137(1982年出願)=日本登録特許第1366616号の実施例1であると推定されるので、そのデータを示します。ちなみに新井氏は当ブログの管理人と同じ天文ファンのようです。のちに望遠鏡関連のレンズの設計もされる方です。

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]の構成図

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]の構成図

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]の構成図

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]の構成図

次に収差図を左から球面収差・像面湾曲収差・歪曲収差図を示し、Pos.1が無限大時、Pos.2が最短撮影距離である1.2m時の収差図になる。これをGIFアニメーションで切り替えて示しておく。(以下、同じ)

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]の収差図

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]の球面収差・像面湾曲収差・歪曲収差図

 

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]のスポットダイヤグラム

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]のスポットダイヤグラム

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]のスポットダイヤグラム

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]のスポットダイヤグラム

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]のM幾何光学的TF

SMC PENTAX-A★1:1.8/135mm[IF]の幾何光学的MTF

#smcpentaxa135mmf1.8
#a*135mmf1.8