Ai Nikkor 180mm F2.8EDの特許データについて
AI Nikkor 180mmF2.8EDの特許は、日本光学工業(当時:現・ニコン)の松井 靖氏設計の 特開昭55-163510の実施例2ではないかと推定される。以前私のホームページでは構成図がわからず判断に迷って実施例1で公開していたが、この度見直したところ、実施例2が近いことがわかった。実施例1だとニコンのホームページの第5レンズの厚みが違うことがわかり、実施例3はレンズの配置が合わず実施例2がいちばん近いことが判明したことと、更にペッツバール和が一番小さいのが実施例2であったことにより、実施例2を採用しました。この特許の参考文献としては、4つの先行技術特許が掲載されています。1)特開昭51-43918(日本光学工業)、2)特開昭51-43920(日本光学工業)、3)特公昭30-008036(風巻友一氏・近藤文雄氏)、4)特公昭45-037385(オリンパス光学)が掲載されている。このデータを元にOpTalixLTで計算した結果を示します。
第1レンズがEDレンズであるが、今回数値が一番近い光ガラス社のEDガラスをアサインしてみた。ガラスは5群5枚構成で全部違うものが使用されいる。パワー構成は、+-+の前群、絞りを介して、-+の後群を形成している。+-+|-+構成である。望遠比は0.95である。