ペンタックスレンズ研究会

ペンタックスレンズ他光学特性データを示します。

(94)Ai Nikkor 180mm F2.8EDの特許データについて

Ai Nikkor 180mm F2.8EDの特許データについて

 

AI Nikkor 180mmF2.8EDの特許は、日本光学工業(当時:現・ニコン)の松井 靖氏設計の  特開昭55-163510の実施例2ではないかと推定される。以前私のホームページでは構成図がわからず判断に迷って実施例1で公開していたが、この度見直したところ、実施例2が近いことがわかった。実施例1だとニコンのホームページの第5レンズの厚みが違うことがわかり、実施例3はレンズの配置が合わず実施例2がいちばん近いことが判明したことと、更にペッツバール和が一番小さいのが実施例2であったことにより、実施例2を採用しました。この特許の参考文献としては、4つの先行技術特許が掲載されています。1)特開昭51-43918(日本光学工業)、2)特開昭51-43920(日本光学工業)、3)特公昭30-008036(風巻友一氏・近藤文雄氏)、4)特公昭45-037385(オリンパス光学)が掲載されている。このデータを元にOpTalixLTで計算した結果を示します。

Ai Nikkor 180mm F2.8EDのレンズ構成図

第1レンズがEDレンズであるが、今回数値が一番近い光ガラス社のEDガラスをアサインしてみた。ガラスは5群5枚構成で全部違うものが使用されいる。パワー構成は、+-+の前群、絞りを介して、-+の後群を形成している。+-+|-+構成である。望遠比は0.95である。

Ai Nikkor 180mm F2.8EDの収差図(縦)

Ai Nikkor 180mm F2.8EDの収差図(横)

Ai Nikkor 180mm F2.8EDの非点収差図

Ai Nikkor 180mm F2.8EDのLateral Color 倍率色収差

Ai Nikkor 180mm F2.8EDの2nd. Spectra 波長による焦点移動

Ai Nikkor 180mm F2.8EDのスポットダイヤグラム

Ai Nikkor 180mm F2.8EDの波長毎スポットダイヤグラム

Ai Nikkor 180mm F2.8EDのR.M.S.スポット径の像高毎の波長での違い

Ai Nikkor 180mm F2.8EDの幾何光学的MTF(7.5/15/30LM)

Ai Nikkor 180mm F2.8EDの幾何光学的MTF(10/20/40LM)