Ultra-Lithagon 1:3.5/28の特許について
1953年にAngenieux R11 28mmレンズが登場する以前にはこの焦点距離のレトロフォーカスレンズはありませんでした。今回紹介するこのレンズは、2番目に登場したレトロフォーカス28mmレンズになり、1955年に発売されます。このレンズの設計は、Enna Werk社の光学設計主任者であったJohann Lautenbacher氏がAngenieuxとは違うアプローチで設計したと考えられる6群6枚構成からなっている。特許はUS2959100(1956)実施例1であると推定される。Ultra-Lithagon 28mmF3.5は、第1レンズがメニスカス凹レンズ(ー)で第2レンズが逆向きのメニスカス凸レンズ(+)になっている。この第2レンズのメニスカス凸レンズが逆向きというのがこの設計の特徴である。ここまでが前群で合成焦点距離は-51.06mmとなっている。後群は第3レンズ以降で++|-+のマスタレンズとなっていて合成焦点距離は+31.23mmである。合わせて合成焦点距離28mmF3.5となる。
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