smc PENTAX-6X7 1:4 55mmの特許について
このレンズは、TAKUMAR/6X7 1:4/55mmが第1世代のレトロフォーカス型広角レンズの特徴である第1レンズが大きくフィルター径100mmと大きくなっていたが、このレンズは第2世代のレトロフォーカス型広角レンズとなり、フィルター径は77mmと小型化となった。このレンズの特許は、旭光学工業(当時)の小林公一氏が1977年に出願した特開昭53-134426=US4173395Aであると推定される。第4レンズまでが負のパワーを形成するフロントレンズ群である(焦点距離-128.55mm)で、第5レンズ以降がいわゆるマスターレンズ群(焦点距離57.86mm)となる構成となっている。マスターレンズは変形テッサー型といっていいだろう。特徴的なのが正負どちらの群にも光路長の長いメニスカス凹レンズが配置されていることだろう。