Leitz Summar f=5cm 1:2の特許データについて
このレンズは、第2次世界大戦前の1933年発売のライカLマウント標準レンズである。特許はFR769348A(出願1934年)=DE769348XA(実用新案に該当1933-03-09出願)である。ドイツの特許番号はXがあるので、日本で言う実用新案である。
第1レンズはメニスカス凸レンズ、第2レンズのメニスカス凸レンズと第3レンズのメニスカス凹レンズが貼り合わせられて第2群を形成している。絞りを介して、後群は第4レンズのメニスカス凹レンズと第5レンズの両凸レンズが貼り合わされて第3群を形成し、第6レンズはメニスカス凸レンズからなり、4群6枚構成の標準レンズである。パワー配置は+(+-)|(-+)+のガウス型である。ガラス種は色で示したように3種で構成される。第1・2・5・6レンズのガラスはライカのオリジナルガラスのようで、該当の屈折率とアッベ数のものが現在のガラス種にないもののようである。
このレンズ構成図は特許の図と各レンズ径が少し異なっていて、雑誌等に記載しているSummar f=5cm 1:2の構成図に似せた大きさにしている。現物と異なることを予めご承知おきください。焦点距離はf=51.6mmにしています。
今から90年も前のクラシックレンズなので、数値データは今見るとよくないのはいうまでもない。