ペンタックスレンズ研究会

ペンタックスレンズ他光学特性データを示します。

(61)Cosina NOKTON 50mmF1.5Aspherical(1st. model)の特許について

Cosina NOKTON 50mmF1.5Aspherical(1st. model)の特許について

このレンズはコシナVoigtländerブランドを入手して一連のライカMマウントレンズを1999年頃から販売を始めたレンズの1本である。NOKTONブランドは明るいレンズに与えられるシリーズの名前になっている。このレンズもそのため、50mmF1.5と明るいライカ判標準レンズとなっている。焦点距離はライカMマウントの距離計に連動させるために51.6mmになっているが、口径比はF1.53となっている。このレンズの特許は特開2000-330014(1999)の実施例2と推定される。設計はコシナの塩川浩司氏である。この特許の実施例1の値を最初入力したらうまく結像しないデータが記載されていて、これは故意に記載したのかと思っている。結局実施例2が当時のレンズ構成図に近いので、今回そのデータを示します。当時このレンズを実は所有していて使っていたが、何だかしっくりこないので、すぐに手放したレンズの1本である。特徴は最終レンズの第6レンズの両面が高次の非球面が採用されていることである。このレンズが昔からある標準レンズの5群6枚構成の標準レンズで、どちらかというとこの枚数は廉価版のこうせいにあるのであるが、非球面を採用して収差補正に役に立っているのではあるが、スポットダイヤグラムを見ると、フレアーが大きい感じのレンズである。このレンズも開放から絞りの変化を楽しむレンズなのだろう。でも、あまりいい感じの像を示さないので、私は気に入らず手放してしまった。コシナVoigtländerブランドのレンズは2本試したが、結局どちらも2本とも手放している。個人的な感想ですが、新しい最近のシリーズの作品を先日写真展で拝見したが、違和感がある像を特に示していた。デジタル化になってその雰囲気は顕著で、何と言うか不自然なイメージと独特の色合いの描写が気に入らない。長く見る部屋に飾る写真にならない画作りなんです。これは私の好みなので仕方ない。あくまで個人的な印象なので、この辺はあまり参考にしないでください。

NOKTON 50mmF1.5Aspherical

NOKTON 50mmF1.5Aspherical

NOKTON 50mmF1.5Asphericalのレンズ構成図

NOKTON 50mmF1.5Asphericalのレンズ構成図

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの収差図

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの収差図(縦)

 

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの収差図(横)

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの収差図(横)

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの非点収差図

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの非点収差図

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの2nd. Spectra

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの2nd. Spectra(波長毎のピント位置変化)

NOKTON 50mmF1.5Asphericalのスポットダイヤグラム

NOKTON 50mmF1.5Asphericalのスポットダイヤグラム

NOKTON 50mmF1.5Asphericalのスポットダイヤグラム(波長毎)

NOKTON 50mmF1.5Asphericalのスポットダイヤグラム(波長毎)

NOKTON 50mmF1.5Asphericalのスポットダイヤグラム(ピント移動)

NOKTON 50mmF1.5Asphericalのスポットダイヤグラム(ピント移動)

 

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの幾何光学的MTF(7.5/15/30LPM)

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの幾何光学的MTF(7.5/15/30LPM)



NOKTON 50mmF1.5Asphericalの幾何光学的MTF(ベストピント位置)

NOKTON 50mmF1.5Asphericalの幾何光学的MTF(20/30/40LPM)



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