Super-TAKUMAR/6x7 & Super-Multi-Coated TAKUMAR/6x7 1:4/300の特許データについて
本レンズの特許は、風巻友一氏による特許出願公告昭43-3417(出願1964年公告1968年)の実施例1と推定される。本レンズはアサヒペンタックス6X7用に恐らく設計したもので、当時の35mm判のいずれの300mmF4クラスのレンズの5群5枚構成のレンズ構成と異っており、67判用レンズと考えている。実際の製品の構成図とも微妙に違うようにも見えるが、詳細は不明であることを予め参考程度にみていただけたら幸いです。
それでは早速構成図を示します。本構成図は、この特許データを元にいつものように規格化された焦点距離100mmではなく、実際の300mmに変換し、なおかつ67判にあうように調整を行っているものである。本レンズは6X7シリーズとして67シリーズまでガラスの素材変更による微調整を経て生きの長いレンズで、Super-TAKUMAR/6x7 1:4/300, Super-Multi-Coated TAKUMAR/6x7 1:4/300および smc PENTAX 67 1:4/300までM★レンズ判が出るまで製造販売された。このため、中古市場では安く取引されている。ちなみに Super-Multi-Coated TAKUMAR/6x7 1:4/300はピントリングデザイン違いで、前期モデルと後期モデルがある。同様にPENTAX67レンズも前期と後期がある。